新シりーズを始めるにあたって

勝又　済　住総研・情報委員会委員長
「すまいろん」2010年冬号より

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読者諸兄姉は、学生時代に学業や研究に指針を与えてくれた恩師、今でも迷ったときに助言を与えてくれる恩師をお持ちのことだろう。一冊の本が恩師であった方、一冊の本との出逢いが自分の進むべき道を決めたという方もおられるかもしれない。学生時代の恩師に再び教えを請うがごとく、迷った時に読み返し拠り所となる本をお持ちの方もおられるかもしれない。
「図書室だより」のページでは、通算23回にわたった「蔵書探訪・蔵書自慢」シリーズに続き、本号から「この人、この一冊」シリーズがスタートする。本シリーズは、「すまい（住宅、建築、都市）」に関する研究・作品・実務等において大きな功績を残した国内外の「人物」に焦点を当て、その「人物」の功績、活躍した時代背景等を交えながら、その「人物」の著したエポックメイキングな名著や、その「人物」の功績を最もよく現す著作を紹介する企画である。
なお、本シリーズは、その「人物」にゆかりのある方や専門の研究者の方にご執筆いただく予定である。「人物」の人となりやエピソード、“隠れた名著”の紹介も楽しみである。
あなたの「この人、この一冊」は何だろう？