複数教科対応
住教育の広がり

住教育の広がりを知り、視点を広げる
住教育は、私たちの【暮らし】から住まいを見つめます。住まいを文化として慈しむ気持ちを育て、より安全で豊かな住生活を送るための教育です。
住教育の広がりパネル
小学校・中学校・高等学校の学習と「住教育」の関連を図にした、住教育の広がりパネルを作成しました。
住教育の広がりパネル活用法
住教育の広がりパネルとは?
住教育の広がりパネルは、小学校・中学校・高等学校の学習が、「住教育」とどのように関連しているかを図にしたパネルです。
パネルの読み方
- 住教育の領域ごとに、学習する目的(ゴール)を設定しています。
(右図①部分) - 学習の目的を達成するために、各教科で学んでおきたい学習内容を配置しています。
(右図②部分) - 住教育は、「人と住まい」「住まいの空間と構成」「住まいと社会」「住まいと環境」の4領域に分かれています。
(右図③部分)

活用方法
住教育の広がりパネルは、さまざまなシーンで活用することができます。
- 住教育の広がりを感じることができる。
- 住教育を軸に、教科を横断した相互学習のヒントになる。
- 授業展開のヒントとして、生徒にとって身近な学習題材に気付く。
- 住教育と各教科の関連性を知ることで、「身近な生活」が「住教育」と深く関わっていることに気付く。(子どもの興味関心を高める)
カリキュラムデザイン
解説と活用法
住教育と各教科の教育課程
がつながる意味
住教育という領域や単元は、家庭科以外にはありません。当然、学習活動のなかにおいて評価される場所もありません。しかし、小学校から高等学校までの教育課程を俯瞰してみると、文字どおりの生活科や図工美術科、社会科の領域で、明らかに住教育、あるいは身の回りの生活に目を向ける単元や活動が含まれていることに気づきます。これらを基に、家庭科や他教科から、住環境や暮らし方に何らかの形で影響を与えていると思われる単元や題材を取り出し、学年を通して並べました。こうしてできたつながりを見てみると、実に多岐にわたって、住教育が行われていることがよくわかります。
このことは、普段授業を行っている先生自身、あまり気づいていないのではないでしょうか。
教科の存在意義を問われた場合、多くは学習指導要領の教科の内容と目的からその意義を見出します。しかし実際は、本活動が示す住教育に限らず、生活や暮らし、社会、最終的には生き方に関る部分で、様々な教科がその役割を果たしています。今、学校で行われている教育活動は、このように多くの隠れた意義を含みながら行われているのです。将来にわたり、実際の生活や社会に影響を及ぼす各教科の学習活動がこれほどあったことは、住教育を基に各教科を調べてみて明らかになりました。他の領域においても、同じようにつながりがあると充分考えられます。
このカリキュラムデザインは、住教育からの視点を持ち、教科性を見直してみるよい機会になります。改めて、自分が専門とする教科領域について、実際の社会生活や生き方の視点から、教材や題材の開発を試みてください。
住総研住教育推進委員
江東区立越中島小学校 主幹教諭
大道 博敏
カリキュラムデザインの解説
ここでは小学校三年生の社会科と図画工作科をもとに、住教育とのかかわりを見てみます。

カリキュラムデザインの使い方
- カリキュラム台紙、カリキュラムラベルをプリントアウトしてください。
- カリキュラムラベルは、点線に合わせて切り取ります。
教科名・学習内容が書き込める「教科」、「学校行事」、「特別活動」の3種類があります。 - 学習指導要領や年間指導計画を確認しながら、住教育に関係する学びを抜き出し、カリキュラムを作ってみましょう。
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