第42回住総研シンポジウム
東日本大震災復興支援事業
平成27年度重点テーマ「受け継がれる住まい」 連続シンポジウム第1回
受け継がれる住まい 終了しました。
※当シンポジウムは継続職能研修(建築士会CPD)認定プログラム(3単位)です。
今日、歴史的建造物の保存運動が行われることは当たり前のようになって来た。文化財制度も、1996年に登録文化財制度が導入され、それまでの国宝・重要文化財という国家的視野や学術的価値によるものから、地域にとって馴染み深い文化財を貴重なものとして保護していく姿勢が確立されてきた。そして、行政による都市計画分野では、こうした歴史的建造物を壊すのではなく、ランドマークなどの重要な核として街づくりや地域づくりを展開する手法を採用し始めた。
それでも、現実的には多くの建物が壊され、捨てられている。中には貴重で文化財的価値のある建物であっても、あるいは、所有者が維持したいと願っても、相続問題や維持コストの負担問題などから、その願いが叶わないことの方が多いのが現状である。
そこで、今年度の住総研シンポジウムは「受け継がれる住まい」というテーマタイトルで、なぜ、われわれは、住まいや生活、あるいは住環境や地域社会などを継承しなければならないのか、どう継承していくべきか、その継承のシステムは?という素朴で基本的な問題を再考する。“受け継ぐこと”を当たり前のこととし、また、受け継ぐシステムのもとで維持を可能とすることのできる新たな段階へと導きたいと考えたからである。この“受け継ぐこと”をテーマに議論するために、こうした問題に深く係り、オピニオンリーダーとして、あるいはや実践者として活躍されている方々をお招きし、現実問題の所在やその解決策を明らかにするとともに未来に向けたメッセージを作成したいと考えている。
さて、第1回目は、“なぜ、われわれは過去の住まいや生活を継承しようとするのか?”について、その基本的な意味・意義を広く議論したいと考えている。言い換えれば、この「継承」の意味・意義を、「継承」すべきか否かも含め、3名のパネリストのご意見をもとに、考えてみたいと思う。
主催:一般財団法人 住総研
日時 | 2015年7月17日(金) ■シンポジウム13:00〜16:30 |
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会場 | 学士会館210号室(東京都千代田区神田錦町3-28) 都営地下鉄・東京メトロ神保町駅(A9出口)徒歩1分、東京メトロ竹橋駅(3a出口)徒歩5分 |
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参加費 | 一般1000円 学生500円(当日会場でお支払い) ※参加費はすべて東日本大震災復興義捐金として被災地にお送り致します。 |
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定員 | 150名(申込先着順) |
シンポジウム
基調講演 | 内田青蔵(神奈川大学工学部建築学科 教授/住総研受け継がれる住まい調査研究委員会委員長) |
司会 | 祐成保志(東京大学大学院人文社会系研究科 准教授) |
講演 | 木村至聖(甲南女子大学人間科学部 准教授) |
後藤 治(工学院大学建築学部建築デザイン学科 教授/常務理事) | |
椎原晶子(晶地域文化研究所 代表) | |
パネリスト | 光井 渉(東京藝術大学美術学部 教授) |
※講演者等は変更になる場合がございます。
申し込み (申込締切 7月13日(月))
フォームまたはFAX(03-3484-5794)でお申し込みください。
※締切日を過ぎた場合は、受付名簿に反映されないこともございます。
問合せ
一般財団法人 住総研
e-mail sympo★jusoken.or.jp (★は@に変えて下さい。)
〒156-0055 東京都世田谷区船橋4-29-8
TEL:03-3484-5381 / FAX:03-3484-5794
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平成27年度住総研では、“受け継がれる住まい”を重点テーマとし、様々な活動を行います。研究助成の他、年3回(予定)のシンポジウムに加え、当財団図書室でも関連資料を揃えております。