第41回住総研シンポジウム
東日本大震災復興支援事業
平成26年度重点テーマ「作られたものから作るものへ」−主体形成としての住宅 連続シンポジウム第3回
「場所に生きる」‐主体性を育む住まいのこれから‐ 終了しました。当日のサマリーはこちら
※当シンポジウムは継続職能研修(建築士会CPD)認定プログラム(3単位)です。
「マイホーム」という言葉に表される持家政策は「住まいは商品」、「住まいは記号」かのごとく高度消費社会において、住まいの主体性を希薄にしてきたのではないでしょうか。そんな疑問をもって、住まいにおける主体性を考えてきました。
「自分で作る DIY」が今、また新鮮なトレンドになりつつあります。東日本大震災の被災地において、地元の有志と外部から多くのボランティアが一緒になって家を直したり、古民家などを宿泊の場やカフェ、レストランに整備しています。しかもそれが古さと新しさがミックスされたセンスよい表現となっています。そして住み着く若者も増えています。生きる場所を見つけた若者の顔はすがすがしい。一方、地方の再生に若きクリエイター達がDIY的に居住空間を整備している例も増えつつあります。大都市集中のいびつな居住の構造も変わるのでしょうか。
「場所を作る Place Making」は住宅から地域に広がり、場所に自分の存在を関係づけます。そして、生きる喜びや安全・安心の生活空間形成になっているのかも知れません。
これまで高度消費社会の中に埋没したかのような、住まいの主体性に問題提起をして議論してきましたが、最終回ではその哲学的な問いかけに答えを求めるべく、実践的哲学者の内山節さんを招き、これからの方向性について討議を行ないます。
主催:一般財団法人住総研
日時 | 2015年2月9日(月) ■シンポジウム13:30〜17:00 |
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会場 | 建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20) JR田町駅(西口・三田口)徒歩3分、都営地下鉄三田駅(A3出口)徒歩3分 |
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参加費 | 一般1000円 学生500円(当日会場でお支払い) ※参加費はすべて東日本大震災復興義捐金として被災地にお送り致します。 |
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定員 | 定員 150名(申込先着順) |
シンポジウム
基調講演 | 内山節(立教大学大学院教授/NPO法人森づくりフォーラム代表理事/哲学者) |
司会 | 木下勇 (千葉大学大学院教授/住総研主体性のある住まいづくり実態調査委員会委員長) |
パネリスト | 1 内田青蔵(神奈川大学教授) |
2 松村秀一(東京大学教授) | |
3 宮前眞理子(NPO法人コレクティブハウジング社共同代表理事) | |
4 村田真((株)日経BP社建設局編集委員) |
※講演者等は変更になる場合がございます。
講演者:内山 節(うちやま・たかし)氏 略歴
立教大学大学院 教授、NPO森づくりフォーラム代表理事、哲学者
1950年 東京都生まれ
東京都立新宿高校卒業
1970年代より群馬県上野村と東京での生活を続ける
2004〜2009年 立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科特別任用教員
東京大学大学院人文社会系研究所兼任講師
2010年〜立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科 教授
「かがり火」(リゾート通信社:隔月刊)編集長を務める。
現在『内山節著作集』全15巻が農文協より刊行されている。
主な著作
- ・『主権はどこにあるか』農山漁村文化協会(2014)
- ・『山里の釣りから』農山漁村文化協会(2014)
- ・『自然と人間の哲学』農山漁村文化協会(2014)
- ・『自由論』岩波書店(2014)
- ・『新・幸福論』新潮社(2013)
- ・『内山節のローカリズム原論』農山漁村文化協会(2012)
- ・『時間についての十二章』岩波書店(2011)
- ・『清浄なる精神』信濃毎日新聞社(2009)
- ・『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』講談社(2007)
申し込み (申込締切 2月2日(月))
フォームまたはFAX03-3484-5794でお申し込みください。
問合せ
一般財団法人住総研
e-mail sympo@jusoken.or.jp
〒156-0055 東京都世田谷区船橋4-29-8
TEL:03-3484-5381 / FAX:03-3484-5794
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平成26年度住総研では、“「作られたものから作るものへ」−主体形成としての住宅”を重点テーマとし、様々な活動を行います。研究助成の他、年3回(予定)のシンポジウムに加え、当財団図書室でも関連資料を揃えております。