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ごあいさつ

山下英樹(写)

2024年度の期首にあたり、ごあいさつ申し上げます。
住総研は2011年に公益法人制度改革のもと、一般財団法人として新規スタートを切ってから 13年目を迎えております。引き続き、皆さま方のご支援をよろしくお願いします。

現在「住まい」の諸課題はクローズアップされ、住まい方の本質そのものが改めて注目されて います。 世界的に不確実な状況が続く中、2050年カーボンニュートラル、脱炭素化・住宅に向けての具体的な方策を私たち一人ひとりの問題として考えていかなければなりません。しかし家庭部門のCO2排出量はコロナ禍で逆に増加し、光熱費の高騰は各家庭の家計に大きな影響を及ぼしています。そのような状況の下、住総研では住まい読本 「なぜ住まいのカーボンニュートラルは進まないのか?―今私たちがすべき住まい方とは―」を昨年度出版いたしました。

住総研は「住まいに関する総合的研究・実践並びに人材育成を推進し、その成果を広く社会に還元し、もって住生活の向上に資すること」をミッションとし、また重点テーマをビジョンとして研究調査活動や公開普及活動を推進しています。 50年続けています「研究・実践助成」も助成総数が1100件を超えました。社会に対する貢献が目に見える形となった研究や実践に対しての助成を推進しています。是非ご応募、ご活用ください。また、10年目となります「博士論文賞」も継続していきます。論文助成は「研究」と「実践」の2つが軸となっておりますが、助成を受ける研究・実践の活動が活性化し、その質が向上していくことを期待しております。

今年度は「住まい読本」として「(仮題)住まい造りのこれから」や「和室の絵本(3巻)」を発刊する予定です。 また「すまいろん」は、今年度も2冊発刊する予定です。分かりやすく、実践にも役立ち、楽しめる本になっておりますので多くの方にご購読いただきたいと思います。 毎年度の重点テーマに基づき各委員会にて調査・研究を行っていますが、今年度は重点テーマ「郊外住宅地のネイバーフッドマネジメント」をテーマとしたシンポジウムを予定しております。 さらに、次世代を担う「こどもたち」への「住まい・まち学習 教育実践研修会」も引き続き強化して参ります。
なお、今までの「住総研 研究論文集・実践研究報告集」等がJ-STAGE(科学技術振興機構:JSTが運用)にも掲載されております。ぜひご覧ください。

今年度の住総研の活動に一層注目して頂ければと存じます。

2024年4月1日
一般財団法人住総研

専務理事

山下英樹