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ごあいさつ -年度はじめにあたり-

道江紳一(写)

平成29年度期首にあたり、ごあいさつ申し上げます。
住総研は平成23年に公益法人制度改革のもと、一般財団法人として新規スタートを切ってから6年目を迎えております。引き続き、皆さま方のご支援をよろしくお願い申しあげます。来年度には創立70周年を迎えることとなり、その記念事業を本年度より一部取組み始めようと考えております。

それに先立ち、今年の7月には33年間過ごした現在のオフィスを世田谷・船橋から中央区日本橋へ移転する予定です。33年前の場所に戻る事になりますが、ご利用になられる方の利便性や、委員会の充実、業務の効率化を考え決断致しました。「住まいの図書室」も継続致しますので皆さまのご活用をお待ちしております。

住総研は定款にありますように「住まいに関する総合的研究・実践並びに人材教育を推進し、その成果を広く社会に還元し、もって住生活の向上に資すること」をミッションとし、毎年定める重点テーマをヴィジョンとしてその活動を行っております。

この6年間はその重点テーマとして「縮小社会における住まいのゆくえ」「リアルな地域のあり方をすまいとの関係で描く」「一般市街地の住まいと居住を再評価する」「主体性のある住まいづくり」「受け継がれる住まい」「住環境再考」について考え、取り組んでまいりました。また現在は、今の日本の住宅事情を鑑み、「住まい手からみた住宅の使用価値」「(分譲)マンションの持続可能性を問う」をテーマとした2つの委員会を継続し、シンポジウムや出版へ向け取り組んでおります。共通するのは“住宅の持続性・循環性”であり、ソフト・ハードの両面から研究調査し、情報発信をしていきたいと考えております。

また今年度からの新たな取り組みとして「おとなの(ための)住居学―住生活のリテラシー向上を目指して―」をテーマとした新たな委員会を立ち上げます。小中高校の時に授業で学んだはずの「住居学」がほとんど一般の大人の方には身についていない現実を打開すべく、主体的に住生活を営む知識や力(リテラシー)を養うためにはどうしたら良いのかを議論していきたいと考えております。また、次世代を受け継ぐ「こどもたち」への「住まい・まち学習 教育実践研修会」も引き続き強化して参ります。

既に43年間続けている研究助成も一昨年度からは「研究・実践助成」と名称を変え、より多くの実践を伴い社会に対する貢献が目に見える形となった研究や実践に対しての助成を推進し始めておりますが、今年度より 70周年記念事業の一環として例年より採択件数を数件増やす予定でおります。また、3年目となります「博士論文賞」も継続していく予定です。

また、「すまいろん」では、2月の特集テーマ「多様な住まい方支援」に続き、今後は「猫と犬との住まい」(8月予定)、「(仮)まちなか居住」等の特集テーマを取り組む予定です。また「すまいろん」第100号の記念として2月に「すまい再発見-世界と日本の珠玉の住宅76-」を単行本として発行致しましたが、今までの特集の集大成として大変ご好評を頂いております。

「住まい読本」は昨年度に「受け継がれる住まい-住居の保存と再生法-」「織田邸/家具・生活・空間-世界一の家具コレクションがつくり出す小さな場の連なりとしての住宅-」の2冊を上梓致しましたが、今年度も2冊発行する予定です。それぞれ分かりやすく、楽しめる本になっておりますのでご購読いただけますと幸いです。

70周年の記念事業の一つとして「清水組住宅建築図集」(昭和10年、14年発行)に掲載された367の住宅のうち、現存している50余りの住宅の調査・記録・情報発信を目的とした委員会を今年度より立ち上げ、2年から3年間でまとめていく予定です。その他、来年度に開催する「70周年記念特別シンポジウム」も準備・計画して参ります。

なお、「住総研 研究論文集」がJ-STAGE(科学技術振興機構:JSTが運用)に今年度より順次掲載されることになりましたのでご活用ください(最近の5年間分から開始)。
今年度の住総研の活動に一層注目して頂ければと存じます。

平成29年年4月1日
一般財団法人住総研

専務理事

道江紳一