第55回
(話題)  江戸から東京への景観構造変化
(要旨)
皇居周辺・景観構造・都市計画をキーワードとして、城下町形成期から明暦の大火後・明治文明開化期・市区改正期、そして震災復興期を経て、戦後の戦災復興期・高度経済成長期から現在の状況まで、皇居周辺の地形図を基にその後の変化を名所絵や写真を加えて解説し、各期の景観的特徴を論じた。また、各時代の名所の分布から景観に対する興味の変化を示し、現在、皇居周辺のランドマーク的建築物は外周地区の高層化によりその輪郭線が消されてつつあると述べた。
景観と地区住み手のかかわり方、名所とランドマークの関係、景観における見る側と見られる側などが討論された。