活動-イベントアーカイブ

第91回すまいろんシンポジウム 2019年3月19日(火)14:00~17:00※受付開始13:30

『まちをつなぐ館(やかた)』 終了しました

まちには「館」と名の付く公共施設があります。公民館、児童館、図書館などがそうです。これらの施設のもっとも重要な役割は、「人」をそだて、「場」をつくることです。

人の育成には2つの側面があります。まず、専門的な能力をもった職員をそだてること。建物だけでは、「館」は機能しません。運営する職員の活躍によって、ようやく「館」は動きはじめます。そして、利用者をそだてること。利用者が単なるお客さんにとどまるならば、真の意味で「公共」の施設と呼べるでしょうか。そこには成熟した市民による参加という契機が欠かせません。この意味で、利用者もまた、みずからまなび、そだてられる存在だと言えるでしょう。

利用者が職員をそだて、職員が利用者をそだて、利用者があらたな利用者をそだてるという循環がつくられるときに、「館」は日々の暮らしに根をおろし、居場所としての力を発揮するのではないでしょうか。そして、これらの「館」は、わたしたちが個々の住宅にとどまらず、まちを住みこなしていくうえで欠かすことのできない拠点となるはずです。

そのときに、「館」を支える仕組みが見えない壁になることがあります。タテ割りの制度がつくる枠の内側で利用者のコミュニティをまもるだけでは、「館」は、まちから浮き上がった存在にもなりかねません。みずからを再生産する力をそなえ、かつ、その制度的な枠組みをのりこえていくときに、「館」は、まちのなかのさまざまな人や場をつなぎ、まちの外と内をつなぐメディア(媒体)となるでしょう。

この号では、こうした公共施設としての「館」が有する可能性について考えるとともに、それを開拓するための方策について検討したいと思います。


企画:祐成保志(東京大学大学院准教授/住総研すまいろん編集委員)

主催:一般財団法人 住総研

第91回すまいろんシンポジウム 『まちをつなぐ館(やかた)』

主催
2019年3月19日(火)
14:00~17:00※受付開始13:30
日時
無料
参加費
30名(先着順)
定員
祐成保志(東京大学大学院准教授)
注意事項
荻野亮吾(東京大学高齢社会総合研究機構特任助教)「まちづくりの拠点としての公民館」
村松将典(世田谷区児童館職員/社会福祉士)「子どもが集う場の力」
嶋田学(瀬戸内市民図書館館長)「図書館で紡がれるものがたり」

※講演者等は変更になる場合がございます。
申し込み(申込締切3月15日(金))※定員になり次第受付終了。
フォームまたはFAX(03-3275-3079)にてお申込下さい。
※締切後のお申込の場合、受付名簿に反映されない場合がございます。
問合せ ※2018年12月28日~2019 年1月3日は休業。
一般財団法人 住総研
e-mail sumairon★jusoken.or.jp (★は@(半角)に変えて下さい。)
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-12-2 朝日ビルヂング2階
TEL:03-3275-3078/FAX:03-3275-3079

このシンポジウムの内容は、2019年8月発行予定の『すまいろん』(No.105)に掲載予定です。

会場

一般財団法人 住総研 会議室(東京都中央区日本橋3-12-2 朝日ビルヂング2階)

都営浅草線宝町駅A8 出口より徒歩4分

都営浅草線、東京メトロ東西線/銀座線日本橋駅D1 出口より徒歩4分

東京メトロ日比谷線八丁堀駅A5 出口より徒歩6分

JR 東京駅八重洲中央口より徒歩9分

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