2017実践研究報告集統合版
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3.照明実践計画の趣旨現状調査を踏まえて、4地区の光環境を仮設的に構築する社会実験を実施することとした。はじめに、住⺠や施設管理者、⾏政などと協⼒して照明設置⽅法を検討した。図4-2実験時の配灯図2)沿岸ビル1)五⼗鈴神社建物の四隅に光を取り付けることで、遠⽅から交差点の位置を認識しやすくすることと街並みを感じさせることを意図した。境内へ上がる階段を遠⽅から認識させると同時に、境内の背の⾼い樹⽊や社殿を投光することと、海⾯に光が反射するように沿岸部に光を配置することを計画した。神社の位置と経路を⽰すと共に反射光によって海の場所が感じられやすくなることすと共に、反射光によって海の場所が感じられやすくなることを意図した。4)⼋⽇町商店街3)⼊沢住宅街店舗や住宅などのファサードに光を取り付けることと、店舗の窓明かりを設置すること、避難経路となる坂の上の教会をライトアップすることなどを⾏った。またこの地区は震災後に空地が増えていた。そこで建物の間の暗がりに⼈の気配を感じさせる光を各々の住⺠の意⾒を聞きながら⽞関周りに設置した。また⾼台⽅向を強調するように、避難路⼊⼝周辺から避難⽅向の⽬印となる背の⾼い樹⽊や酒造場の煙突をなっている空地にも照明を設置した。ライトアップすることとした。住総研 実践研究報告集 No.44, 2017年版 普及版 36

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