2018年の実践研究でポスター展会場となった「梅森プラットフォームKOCA(コーカ)」は梅屋敷駅高架下を活用した空間で,ここでは多くの若手クリエイターが活動しており,その多くは起業家である。現代の高校生にとって起業家とはIT関連というイメージがあるが,製造業での起業家に出会う機会は少ない。それは地域住民にとっても同様であり,高校生のインタビューにより作成したポスター展を開催することで,高校生には起業というキャリア,住民には新しい施設の存在を知ってもらう契機とした。また,梅屋敷周辺のかつての写真をもとに拡張現実技術(AR)によって,街の新陳代謝を感じてもらうことを目的としたツールの開発について報告する。写真2-6 KOCA OPEN DAY会場の様子東京都立科学技術高等学校 主任教諭/森田 直之本田 智也高校生と商店街の協働による商店街活性化モデルの構築―神デジタルとアナログによる地域再考と掘り起こしー27実践研究報告 No.2123
元のページ ../index.html#2