2022実践研究報告集No.2123
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3.2 ARアプリ開発までの準備 拡張現実(AR)アプリは,最も簡単に行う方法として,GPSによる位置特定を行う方法であるが,科学技術高校OBで研究協力者から高校生が以下のレクチャーを受けた(写真3-1)。表3-1 実践のスケジュール写真3-1 ARアプリの概要を説明する科学技術高校OB写真3-2 大田区立郷土博物館における写真の入手写真3-3 写真の位置特定の様子日程 2021.12 2022.03 大田区郷土博物館との打ち合わせ 2022.04 入手した写真の位置特定(街歩き) 2022.05 2022.06 写真の位置特定(街歩き,最終回) 2022.08 2022.09 2022.10 ARアプリの概要ミーティング NPO法人Dropsとの打ち合わせ AR視察@神戸市 ARアプリ試作品体験(位置調整) ARアプリプレ・リリース (本リリースは2023年1月を予定) 内容 (i)ビジョンベースのマーカーレス型 3D空間を把握する必要があり,端末によっては「できる」,「できない」が生じやすいため,特定のものを認識させるようなものが必要となるため,今回の実践には不向きである。(ii)ロケーションベース型 GPSをベースに利用でき,磁気センサー,ジャイロセンサーを使用できる時とできない時があるが、ビジュアルをわかりやすくすることができるため,今回の実践ではこちらをベースに開発を進める。3. 拡張現実アプリ開発の実践3.1 拡張現実(AR)の概要 COVID-19による緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の派出で,高校生の活動,協力者である大田区立郷土博物館との連携は大幅に遅れてしまった。AR開発に着手できたのは、2022年3月下旬となった(表3-1)。 ARアプリそのものの開発は高校生には難しいので,本校OBが請け負ってくれたが,アプリ開発に必要なものとして,①写真のデータ,②写真の位置(緯度・経度・高度)の2点が挙げられ,高校生が開発準備を進めた。①の写真データの入手は,大田区立郷土博物館所蔵の写真を使用し(PNGデータ化済),②の位置特定には,科学技術高校OBが用意してくれた座標入力フォームによって一元化を図った(写真3-2,写真3-3)。

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