2022実践研究報告集No.2122
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満足 不満 写真3-7.体験イベント:スツールづくり図3-5. 成果品例と作業工程:古材スツール写真3-8.工房利用:カンナでまな板削り写真3-9.工房利用:テーブルカバーカット 表3-9. DIY Standの運営内容に関する利用者評価 評価対象 スタッフの アドバイス スタッフの 作業補助 成果品の質 ・ゴミ箱デザインがキャスター付で移動DIY体験 の機会 難易度 その他 評価意見 ・設計図を作ってくれて前もってつくるものの雰囲気がわかった(No.1) ・家にあった丸太をテーブルにしてくれた(No.1) ・分からないところを気軽に聞けた(No.1) ・工具の説明から作成手順まで丁寧に教えていただいた(No.10) ・まな板の使用前の手入れ(コーティング)方法を聞けた(No.11) ・スタッフの方達がより良い方法を教えてくれた(No.30) ・材料を買ってきてくれた(No.1) ・カンナを使えるように調子を整えてくれた(No.11) ・作業補助が手厚かった(No.24) ・難しい所はスタッフがしてくれた(No.29) ・スタッフの方達が程よく手伝ってくれた(No.30) しやすく掃除も楽(No.1) ・作ったスツールの下部スペースを改良して荷物置場にできた(No.2,23) ・完成作品のデザインが想像以上のクオリティだった(No.24) ・ただの古材が1日で立派なスツールになった(No.29) ・全くの初心者でも使えるスツールが出来た(No.29) ・大きいサイズのものが正確にきれいに切れた(No.30) ・電動工具を使えた(No.2,23) ・スツールを作れた(No.2,23) ・家具が上手くできた(No.24) ・設計が凝りすぎて難しい点もあった(No.1) ・初心者向けのキット化されている内容がなかった(No.1) ・作業時間が足りなかった(No.2,23) ・作り方の流れ,段取りがわかりにくかった(No.29) ・木材が良すぎてもったいないと思った(No.1) ・完成後の手入れが分からなくなった(No.11) 3.2.2 プログラムの評価 DIY Standでの運営内容について利用者の評価は,表3-9のとおりである。・満足な点-作業手順や成果物イメージの説明,材の活用方法などの「スタッフのアドバイス」-材料調達や難しい工程をスタッフが行うなどの「スタッフの作業補助」-それら支援のもと完成した予想以上の「成果品の質」-単純に電動工具を扱ったり自分で家具をつくれた「DIY体験の機会」・不満な点-依頼した家具のデザインにより作業内容の理解や実施が困難であったり,作業時間が足りないなど「難易度」の問題  製作物のデザインや作り方を考えたり難しいところは一緒に製作するなど,ある程度スタッフが手伝ってあげることで,予想以上に上質な成果品の製作を自ら行えた点について高評価されていることがわかった。一方で,難易度を下げてDIYに慣れていない子供や高齢者でも簡単に取り組める内容のもの(単純にDIYの達成感を得られもの,ものつくりが楽しいと体感できるもの)も用意する必要があることがわかった。 運営者の評価としては,・オーダーメイド家具製作のデザイン提案・調整に費用払っても良いという意見があり,利用者の成果物への高い満足度を実感できた。・材料持込みの事例が2件あり古材利用したアップサイクルという取組みの可能性が見えた。さらに発展させれば, ① 住人Aが材提供→DIY Standがアップサイクル   提案→住人Bが購入 ② 住人Aが材提供→DIY Standが住人Bと共に アップサイクルDIYといった団地内循環の可能性も見えた。成果品とその製作過程記録の例を図3-2~3-5,写真3-7~3-9に示す。

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