2021実践研究報告集NO.2026
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図3-10での質問項⽬に「斜⾯地」という要素を加えて回答を求めた結果を図3-12に⽰す。「災害に強い」という回答が「エレベーター」設置を上回ることとなり,安全性を重視していること,また,敷地が斜⾯地であるということを住⺠は重要な住環境であると認識していることが分かる。さらに,⻑崎市の「住みよかプロジェクト」は「⻑崎市から⼈⼝流出への抑⽌」を⽬的とし特に3.5災害と避難⽇⾒地区市営住宅団地はほとんど全体が⼟砂災害警戒区域に含まれているおり,⼟砂災害を防⽌するための備えが必要な場所である。最も恐れている災害は台⾵で,次が地震である(図3-14)。住⺠の約80%が避難所を認知しているが(図3-15),「避難場所までの距離が遠い」「街灯が少ない」「⻑い階段の道である」という回答があり(図316)⾼齢者の「⻑崎市から⼈⼝流出への抑⽌」を⽬的とし,特に若者を対象者とするものであったので,図3-13では「若者が住みたい」という要素を加えて質問した。その結果,ここでも「エレベーターの設置」「災害に強い」という回答が最も多い結果となった。従って,若者が住みたいと思う条件は若者に特化したものではなく,全住⺠が求めていることと同様であるという回答であった。その他には「団地の活性化」道である」という回答があり(図3-16),⾼齢者の住⺠が多いこと,斜⾯地での避難であることなどが住⺠にとっての不安材料であることが分かる。61(21.9%)109(39.2%)110(39.6%)100(36.0%)106(38.1%)119(42.8%)豪雨地震台風「⼦どもの遊び場」「保育施設」などが求められている。100%回答数答1(0.4%)4(1.4%)8(2.9%)26(9.4%)39(14.0%)2(0.7%)27(9.7%)28(10.1%)54(19.4%)64(23.0%)その他大雪津波河川の氾濫土砂崩れ特に心配心配無回答174(62.6%)137(49.3%)127(45.7%)95(34.2%)57(20.5%)47(16.9%)37(13.3%)29(10.4%)50%(回答率)n=278(複数回答可)14(5.0%)8(2.9%)(%)2(0.7%)0%50%100%無回答普段考えていないn=278(複数回答可)回答数(回答率)無回答13(47%)100%回答数(回答率)n=278(複数回答可)図3-14 ⾃然災害に対する懸念0%災害に強いエレべーター団地の活性化高齢者のための施設診療所斜面地輸送システム保育施設無回答知っている227(81.7%)知らない38(13.7%)13(4.7%)n=278回答数(回答率)知っている知らない無回答84(30.2%)58(20.9%)47(16.9%)28(10.1%)24(8.6%)18(6.5%)113(40.6%)0%50%避難場所街灯が少長い階段避難場所歩道の狭坂道があ無回答(複数回答可)図3-12 斜⾯が多い公営住宅に必要な機能164(59.0%)151(54.3%)148(53.2%)128100%回答数(回答率)n=278(複数回答可)所が遠い少ない段の道所を知らない狭さある100%回答数(回答率)n=278(複数回答可)図3-16 避難時の移動の不安図3-15 避難場所の認知238(85.6%)221(79.5%)100%回答数(回答率)n=278()(46.0%)76(27.3%)75(27.0%)53(19.1%)38(13.7%)40(14.4%)0%50%エレべ災害に団地の安全な豊かな保育施診療所斜面地無回答142(51.1%)122(43.9%)85(30.6%)61(21.9%)32(11.5%)40(14.4%)0%50%災害避難ハザー過去特にな無回答(複数回答可)150(54.0%)147(52.9%)113(40.6%)92(33.1%)52(18.7%)48(17.3%)11(4.0%)0%50%ライ避難避難建物家族薬な建物避難無回(複数回答可)図3-13 若者が住みたいと思う公営住宅べーターに強いの活性化な子どもの遊び場な自然施設所地輸送システム答や避難情報伝達方法所や経路の情報ードマップの災害場所の地図ない答図3-17 充実して欲しい情報図3-18 災害時の不安イフラインの途絶難備蓄品の確保難所生活物の倒壊族の安否確認などの医薬品物への浸水難経路回答

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