2021実践研究報告集NO.2026
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3アンケート調査アンケートは⽇⾒地区の市営住宅全⼊居家族である647⼾に配布し,278の回答総数43.0%の⾼い回答率となり(表3-1),住⺠の住環境課題に対する意識の⾼さを⽰す結果となった。配布数回答総数回答率無効表3-1アンケート調査回答率70代153(29.2%)30代43(8.2%)80代以上33(6.3%)9歳以下18(3.4%)20代17(3.2%)無回答13(2.5%)60代以上50代以下無回答3.1住⺠の特徴1世帯の居住⼈数は1⼈と2⼈が全体の77.3%を占めている(図3-1)。移動⼿段は,徒歩やバスを利⽤する住⺠が多く(図3-2),住⺠の居住年数は平均23.1年と⻑い(図3-3)。住⺠の年齢は60歳以上の647部278部43.00%060代98(18.7%)50代52(9.9%)40代49(9.4%)10代48(9.2%)回答数(回答率)n=278回答者の家族(計524人)についての回答図34居住者年齢層3.2⽣活の不便⽇⾒地区団地は斜⾯地に⽴地しており,⻑く急な階段がいくつもある。図3-2で主たる移動⼿段が徒歩という結果があるが,図3-5では普段の⽣活において階段に不便を感じている住⺠が多いことが⾼齢者が524⼈中284⼈(52.4%)と半数以上である。その内訳をみると70歳代は29.2%,60歳代は18.7%であるのに対し,80歳代は6.3%である。⽇⾒地区の市営住宅は全44棟の内,エレベーターのある棟は1棟のみで,エレベーターのない住棟に⾼齢者,特に80歳以上は継続的に居住することが難しくなっていることが推察される(図3-4)。図3-4 居住者年齢層おいて階段に不便を感じている住⺠が多いことが分かる。団地ではインターホンの設置は実費になっており,インターホンを設置していない住⼾もあり,特にカメラ付きのインターホンは少ない。住棟の⼊⼝に防犯カメラの設置を求める声もあり,セキュリティ対策への不安は共通している。住⼾内113(40.6%)102(36.7%)32(11.5%)22(7.9%)5(1.8%)4(1.4%)50%100%回答数(回答率)n=278については結露への不満が多い。アンケートのフリーアンサーやヒアリング結果から浴室の換気扇が無いなど,換気設備の不備が原因となっていることが考えられる。また,浴室の使い勝⼿については浴室が狭いことにより浴槽の縁が⾼く,またぐ動作が危ないときがあるという指摘があった(図3-6)。()(%)0%1人2人3人4人5人以上無回答185(665%)164157100%回答数(回答率)n=278図3-1 居住⼈数(66.5%)164(59.0%)157(56.5%)54(19.4%)47(16.9%)10(3.6%)7(2.5%)1(0.4%)7(2.5%)0%50%バス徒歩乗用路面バイ自転タクその無回n=278(複数回答可)100%回答数(回答率)n=278(複数回答可)ス歩用車面電車イク転車クシーの他回答46(165%)66(23.7%)68(24.5%)21~30年11~20年0~10年図3-2 移動⼿段95(34.2%)59(21.2%)53(19.1%)52(18.7%)41(14.7%)37(13.3%)36(12.9%)11(4.0%)94(33.8%)0%50%階段セキ通院買い交通バス共有その無回9(3.2%)31(11.2%)58(20.9%)46(16.5%)0%50%100%無回答41年以上31~40年21~30年n=278回答数(回答率)図3-5 ⽣活の不便図3-3 居住年数段が多いキュリティが不安院が大変物が大変通が不便停までの距離有部分の使いづらい他回答

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