2022実践研究報告集No.2025
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図2-7 設置場所の調査・協議図2-8 組み立て試験,強度試験3)設置場所の選定および制作物、部材寸法の決定   制作物の設置場所につき、訴求力のある場所で出来るだけ長期間設置できる場所を検討した結果、岸和田城内多聞櫓内(屋内)に設置・展示が可能となった。  岸和田市は広大な竹林を有し、竹を通じた広域的な連携を図り地域資源の相互活用や関係を創造することを目指して産官学の連携協定を締結し、私たちの研究室も参加している。市政100周年を記念したイベントを市内各地で行っており、その会場の一つである岸和田城内で、竹への取り組みの目玉として制作物の展示を行えることとなった。また、2023年3月には「岸和田竹まつり」を行う予定で、制作物はその会場に移設・展示する予定である。室内であること、広報効果が大きく訴求力があることからここで展示することとなった。室内であること、イベントに来場する多くの人の目に触れることから、竹ならではの繊細な空間を目指して、小茶室を設計することとした。なお、設計に当たり滋賀県立大学陶器浩一研究室卒業生 松本洋太氏の以前の原案をもとに空間および形状のスタディを行った。4)部材の制作   部材は、制作物の規模および訴求力を検討し、18㎜角の繊細な断面とした。相欠きによる組み立て精度,部材耐力につき,組み立て試験,部材試験により確認した。

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