2022実践研究報告集No.2025
13/13

図3-1 展示ポスター<研究主査>・陶器 浩一 滋賀県立大学 教授 博士(環境科学)<研究委員>・竹田 明夫 株式会社 竹田木材工業所 会長・今井 潔志 株式会社 翠豊 代表取締役社長<研究委員>・村橋 碧空  滋賀県立大学大学院博士前期課程・大石 親良  滋賀県立大学 学部学生・川崎 爽  滋賀県立大学 学部学生・中田 陸   滋賀県立大学 学部学生・箱田 里菜  滋賀県立大学 学部学生*当実践研究報告普及版は『住総研 研究論文集・実践研究報告集』 No.49の抜粋版です。参考文献は報告集本書をご覧ください。3. 活動の訴求力 岸和田城内多聞櫓内にて学生による施工作業を一般公開することにより,お城に訪れた一般の方にも「なにを作っているの」などと興味を持ってもらえ,より多くの人々に竹集成材・三方格子の技術について知っていただくことが出来た。完成後は同場所において一般展示され,波及効果は大きい。4. 活動の成果・評価 実現させ,新たな技術の確立へと貢献し,また,竹の新たな魅力を一般市民に伝えることができた。市のホームページにも制作状況・完成などの情報が掲載され,訪れた方のみならず多くの方に成果を伝える事ができた。5. 活動を通じて 今回すべての活動を学生のみで行うことで,順調に進まないこともあったが,逆に学生が行っているということで多くの市民が興味を示してくれ,竹に関心を持ってもらうことができた。6. 今後の課題と展望 この制作物の今後の展望としては,茶室を使用したイベントを行う,他の場所へ移設するなど,より多くの方に認知してもらえるように働きかけていきたい。移設の際には一般の方に組み立てを体験してもらうなど見るだけの宣伝ではなく実際に技術を体験してもらいたい。 今回は小建築ではあったが,竹の魅力と可能性を市民に発信することができた。竹集成材部材の構造特性はISO基準に基づいた試験を行っており,大臣認定を得た実建築物としてより大規模な建築物を実現させてゆく。

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る