2022実践研究報告集No.2024
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上野で生まれたパンダたち上野で生まれたパンダたち((公財)東京動物園協会、((公財)東京動物園協会、恩賜上野動物園)恩賜上野動物園)坂道表札クイズラリー in 港区坂道表札クイズラリー in 港区(東京都港区観光協会)(東京都港区観光協会)山・鉾・屋台行事山・鉾・屋台行事スマホクイズラリースマホクイズラリー(岐阜県大垣観光協会)(岐阜県大垣観光協会)ご縁むすびご縁むすび(Osaka Metro)(Osaka Metro)宇治十帖スタンプラリー宇治十帖スタンプラリー(京都府宇治市)(京都府宇治市)須磨デジタルスタンプラリー須磨デジタルスタンプラリー(兵庫県神戸市須磨区)(兵庫県神戸市須磨区)※DS:デジタルスタンプラリー,DQ:デジタルクイズラリースタンプポイントの看板に書かれスタンプポイントの看板に書かれているパンダの生態にちなんだクているパンダの生態にちなんだクイズに回答する。イズに回答する。対象の坂道をめぐり、発信される対象の坂道をめぐり、発信される〇×クイズに答える。〇×クイズに答える。ユネスコ無形文化遺産に登録されユネスコ無形文化遺産に登録された全国33の祭りの街で、デジタルた全国33の祭りの街で、デジタルクイズに答える。クイズに答える。縁結びにゆかりのある社寺を巡り縁結びにゆかりのある社寺を巡りデジタルスタンプを集める。デジタルスタンプを集める。宇治橋周辺に点在する「源氏物宇治橋周辺に点在する「源氏物語」の「宇治十帖」にまつわる古語」の「宇治十帖」にまつわる古跡をめぐりデジタルスタンプを集跡をめぐりデジタルスタンプを集める。める。区内の歴史、文化、自然等の魅力区内の歴史、文化、自然等の魅力スポットを巡り、デジタルスタンスポットを巡り、デジタルスタンプを集める。プを集める。表2-1 デジタルクイズラリー・スタンプラリーの事例イベント名(主催)イベント名(主催)種類種類内容内容(利用機能)(利用機能)DQDQ(GPS)(GPS)DQDQ(GPS)(GPS)DQDQ(QRコード)(QRコード)DSDS(GPS)(GPS)DSDS(GPS)(GPS)DSDS(QRコード)(QRコード)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■図2-1 デジタルクイズラリーを使った学習プログラム編成図2-2 デジタルクイズラリーのフロー(1)自身の居住するマンションでの空間認識 自身の居住するマンションのどこにどのような防災設備があるかを把握し,その役割を理解できる教材を開発し,管理組合単位で学習機会を提供できるものとする。(2)社会全体のデジタル化への対応 学校教育の場面にもタブレットが導入されていることからも,スマートフォンやタブレットなどのデバイスを用いた学習システムを考える。(3)大人の学習にも堪えられる内容 子どもたちが興味をもって楽しく学ぶことができるが,大人の学びにも堪えられる内容になるよう留意する。(4)新型コロナウイルス感染対応 新型コロナウイルス感染拡大のため,セミナー形式に代わって注2)管理組合として一体感をもって学習できる教材開発を目指す。2.2 デジタルクイズラリーシステムの開発 上記の4指針に合う教材として,マンションの共用部分を学びの場とする防災デジタルクイズラリーの開発に着手した。マンションに備わる防災設備を巡り歩くスタンプラリーの要素と,各設備の役割等が学べるクイズの要素をセットにしたデジタル教材である。集まって実施することがないので,コロナ禍でも実施しやすい。 開発にあたっては,デジタルクイズラリー等の事例をインターネットで探し,現地のチラシも収集して内容を把握した(表2-1)。デジタルスタンプラリーは観光エリアの周遊やイベントでの集客を目的に様々なシーンで活用されているが,防災学習では見当たらなかった注3~8)。 次に,システム開発者の協力を得て,オリジナルデジタルクイズラリーシステムづくりに取り組んだ注9)。システム自体は変更せずに,個別のマンションでの利用に対応できること,また,マンションの特性や管理組合の要望に応じたクイズラリーとなるように,クイズ,解説,写真などは,容易に入替え可能な構成とした注10)。 2.マンションの安全を学ぶシステムの開発2.1 教材・プログラムの指針 自身が居住するマンションが学びの場となる教材開発を進めるにあたり,つぎの4つの指針を設定した。 このデジタルクイズラリーと関連づけたワークショップを開催すれば,学習効果を高めるための一連のプログラムを編成することができると考えた(図2-1)。2.3 デジタルクイズラリーの進行と特性 図2-2は,デジタルクイズラリーのフローを,図2-3は同画面進行を示している。ここでは,クイズ参加者の作業(アクション)注11)を軸にして説明する。①Step1 ユーザー登録︓匿名性を確保しながら個人を特定注12)するため,個人情報に関わる情報を取得せず,居住階とニックネームの入力だけを登録時に求めた。②Step2 QRコードの探索・撮影︓参加者が防災設備付近に設置されたQRコードを見つけ,スマートフォン等のカメラで撮影すると,スマートフォン上に表示された当該スポット欄の色が変わり,獲得ポイントが表示される。

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