2021実践研究報告集NO.2023
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2)墨付けと仕⼝加⼯2021年5⽉16⽇から秋岡⽊⼯所での作業を開始した。主要構造材である松材は,⼯場での製材後に割れ⽌め防⽌の塗装は施してあるが,⼨法が変化するため製材時点では全て約5mm厚くとっていた。これら材料の⼿押しカンナでの矩出しと⾃動カンナによる⼨法調整(約1mm厚増まで)から始め,墨付け,仕⼝加⼯を順次⾏った順次⾏った。3)⼟台再⽣⼟台材料は,来⼭⽒に提供した古材と同じ梁材の⼀部である。状態の良い内側2本を来⼭⽒に提供したが,外側2本は想定以上に朽ちて⽋損が多かったため,埋め⽊で補修した(図7-3)。断⾯が⼤きく,精度を出すため⼿カンナで仕上げた。⼟台矩形とホゾ⽳の位置・⼤5)前柱(左・右)前柱(左・右)を刻んで⼟台と仮組した前柱は古図7-4 後柱加⼯と仮組(2021.7.18)きさが織機躯体の基本となるので⾼い精度が求められる。前柱(左・右)を刻んで,⼟台と仮組した。前柱は古材を使って2枚ホゾを施したが,ホゾの各厚さは,来⼭⽒の助⾔に基づいて,設計段階で8分(24mm)から9分(27mm)に変更した(図7-5)。この2枚ホゾの仮組みも難航した。4)後柱(左・右) 当初は,材の硬さや癖を掴めず,家具レベルの⼩部材の精度できつく仕⼝加⼯したため仮組は難航した(図7-4)。ホゾの縦⽅向の粗取りは,帯鋸や昇降盤など試みたが,前柱で採⽤したハンド丸ノコが最適であった。図7-3 ⼟台再⽣(2021.6.12〜13) 図7-5 古材を前柱に加⼯し,⼟台-前柱の仮組(2021.8.1〜19)

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