2021実践研究報告集NO.1924
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「ソーネしげん」を介して「ゆいまーる⼤曽根」居住者が,交流を広げている例もある。「ソーネしげん」から提供されたコンポストに⽣ごみを集め,⽣成された堆肥を⼤曽根併存住宅内の花壇に利⽤している。花壇づくりを通して他の居住者との間に豊かなコミュニケーションが⽣まれている。また,「ゆいまーる⼤曽根」居住者が不⽤品を「ソーネしげん」に寄付し住居そばの不⽤品処理の場としてもちつき⼤会とクリスマス会2019年12⽉7⽇夏祭り2019年8⽉24⽇夏祭り2020年8⽉22⽇秋祭り2020年11⽉14⽇もちつき⼤会とクリスマス会は中⽌7)ゆいまる⼤曽根げん」に寄付し,住居そばの不⽤品処理の場としても活⽤している。更に「ソーネおおぞね」の枠を超え,⼤曽根住宅の卓球サークル,地域のグランドゴルフ・サークル(週三回),飯⽥⼩学校でのグランドゴルフ・サークル(週⼀回)などに参加している居住者もいる。このように同じ地域の居住者として交流しながら⽣活できる7)ゆいまーる⼤曽根2017年10⽉,空住⼾を改装した分散型のサービス付き⾼齢者向け住宅「ゆいまーる⼤曽根」が開設された。第⼀期に40⼾を,2018年に第⼆期30⼾を開設した。従来の住⼾3DK(49.95㎡)を3タイプの1LDKに改装し,1号棟の1階に気軽になんでも相談できる相談窓⼝として「フロント」を設置した(写真3-4)。ようになってきた。3.3地域拠点活動1)「暮らしびと⼤曽根」育成健康講座⽇本社会は⻑寿化超⾼齢化社会を実現したが)⽇本社会は⻑寿化,超⾼齢化社会を実現したが,その半⾯,⼼⾝機能の低下や疾病による暮らしの困難が⼤きな不安となってきた。不安のない暮らしを実現するために「健康」に関わる知恵を⾝に付けることは⼈々の強い関⼼となった。そこで「健康」に関わる知恵を⾝に付けられるように,そして⾝に付けた知恵を周囲に伝えられることを⽬標に「健康」講座を企画した。「健康」講座の定期的な開催は,⼊居世帯数は,2018年10⽉の45⼾,2019年10⽉の56⼾,2021年2⽉末には64⼾と増えた。当初,他写真3-4「ゆいまーる⼤曽根」のフロント⼈々の関⼼事である「健康」を扱うこととともに地域⽣活拠点施設の認識を⾼めるであろうことも期待した。,,の居住者との交流は難しかったが,スタッフも⾃治会活動を⼿伝うなどして交流に努め,徐々に他の居住者から認められるようになってきた。⼊居者が役員を担ったり⾃治会活動に協⼒したりしている。10名が組⻑を担い,他の住⺠との距離は縮まっている。「ゆいまーる⼤曽根」居住者の⽣活に占める「ソネ⼤曽根」の役割は⼤きい開所当時に「ゆいソーネ⼤曽根」の役割は⼤きい。開所当時に「ゆいまーる⼤曽根」居住者と「わっぱの会」との⾷事会を「ソーネカフェ」で催したが,「ソーネカフェ」の評価は「メニューが少ない」「おいしくない」「⾼い」などの否定的な評価だった。しかし,その評価も毎⽇のモーニングやランチ,「ソーネショップ」での買い物などを通して徐々に改善し,「ソーネおおぞね」が⽣活の⼀部を成してきた。「ソーネおおぞね」での他の催しを通して他の居住者との交流が⽣まれている。2018年8⽉より⼆ヶ⽉に⼀回のペースで「みんなでごはん」が開催されている。コロナ禍で⽉⼀回のペースに増えたが,「ゆいまーる⼤曽根」の居住者もボラティアとして参加している。「ソーネおおぞね」⼀周年祭では,「ゆいまる⼤曽根」の居住者がハンドベルの演奏「ゆいまーる⼤曽根」の居住者がハンドベルの演奏を披露した。その後,「ゆいまーる⼤曽根」主催の太極拳教室を⼀般からの参加を認めて⽉⼆回のペースで続けている。2020年3⽉の「ゆいまーる⼤曽根」居住者と「ソーネ⼤曽根」のスタッフとの「ひな祭りランチ会」は,新型コロナ感染防⽌のために中⽌となったが,多くの催しを通して交流が⽣まれている。写真3-5健康講座(1〜2回)の様⼦

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