2020実践研究報告集NO.1923
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3.私有地と公有地の活⽤実験3.1⾙⽥の30年後の未来を考えるワークショップ公的に活⽤できそうな私有地を調査により明らかにしつつ,ワークショップを重ねて活⽤する準備を進めていく。ワークショップの運営をするJAS実⾏委員会が中⼼となりワークショップの設計,運営を実施。国内外から参加者を募り,昨年度と同様,⽇本⼈学⽣,海外学⽣⾙⽥住⺠という3者でワクショップを海外学⽣,⾙⽥住⺠という3者でワークショップを⾏った。ワークショップは,⾙⽥宿の統計情報や全⼾アンケートの結果をもとに,⾙⽥宿の現状の把握,将来のシミュレーション,⽬標となる⾵景の提案を主な⽬的として実施した。まず,統計やアンケート結果をもとにして,⾙⽥宿の縮図を作成し,⼈⼝や世帯数が30年後にどう変化しているのかを予想した。どのグループも,確実に衰退していく未来を想像することができた。しかしながら,地元の参加者は⾼齢者が多く,ワークショップの趣旨がうまく伝わらずに現実味の薄い30年後になってしまうグループもあった。また,30年後の未来は⾼齢者にとっては関係がないという思いを持つ⼈もいたようだった⾙⽥住⺠の参加者の中により若い年齢図2­2 ⼟地公的活⽤領域図たようだった。⾙⽥住⺠の参加者の中により若い年齢層がいれば⾼齢者とともに考えられるのではないかという意⾒が集まり,若者への周知が課題となった。年度より,学部横断の福⼭⼤学ひと・まち・くらしプロジェクトの⼀環として参⼊し,中嶋委員が加わった。現在のメンバーは福⼭⼤学建築学科やメディア・映像学科の学⽣が中⼼である。研究会では,地域遺産を「有形無形を問わず,地域の⼈々が守り,後世に伝えたい地域図3­1 ⾙⽥の30年後を考えるワークショップ結果(B班)

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