2020実践研究報告集NO.1922
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2)各室詳細(全18⼾共通)専有⾯積:20.49㎡居室⾯積:13.66㎡(約8.4帖)設備:ミニキッチン,トイレ,洗⾯台,ユニットバス、エアコン,バルコニー備品:2段ベッド,エアコン,カーテン,照明,冷蔵庫,オーブンレンジ,炊飯器,電気ポットなど電気ポットなどワンルームと同等の設備が各室にある為,⼀般的なシェアハウスと⼤きく異なり独⽴性が⾼い間取りである。シェアハウスと⾔うよりも, 共⽤リビングがあるワンルームアパートに近い。各室のクローゼットは可動間仕切り収納としている。これは間取りに可変性を持たせることで,⼦どもの成⻑に合わせた住まい⽅が出来るように配慮した設計である。実際に⼊居者の要望に合わせ,部屋毎にレイアウトが異なっている。構造が⽊造のため「⽣活⾳」に対する配慮も必要と考え,間取りを左右反転させ,⽔廻りを抱き合わせる事で対応した。(図1-3)シェアハウスには⼊居者間のトラブルが付き物である事は単⾝者向けシェアハウスを⾒学した際,運営者より聞き及んでいた。⼈間関係,私物(冷蔵庫の⾷品等)の紛失,⽣活リズム(⽣活⾳),共⽤部の使い⽅,価値観の違いなど共同⽣活にはストレスが溜まる事が多い。各シェアハウス運営者は独⾃の知⾒をもとに⼊居者の選別やハウス内のルール追加を重ねるが,⼊居者間のトラブルが原因となりシェアハウスを閉鎖せざるを得なくなるケースもあると聞く。シングルマザー向けシェアハウスも事例は少ないが同様のトラブルや⼊居者が感じるストレスは容易に想像できる。切れ⽬のない⾃⽴⽀援を実践する上でシェアハウスを閉鎖するリスクを排除する事が不可⽋と考えその結果が各室の間取りや全体の配置計可⽋と考え,その結果が各室の間取りや全体の配置計画に反映されている。図1-2シェアハウス各階平⾯図シェアハウス共⽤部内観1.2,3

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