2019実践研究報告集NO.1827
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311416415010203040506070ご自身や家族の命が守れるか非常に心配やや心配どちらとも言えないあまり心配ない全く心配ない未記入221915942010203040506070非常に心配やや心配どちらとも言えないあまり心配ない全く心配ない未記入現金,通帳や薬など最も大切なものを持ち出せるか18151452125010203040506070家族にとって大切なものを守れるか非常に心配やや心配どちらとも言えないあまり心配ない全く心配ないその他未記入33231113010203040506070津波による家屋の被害はどの程度かほとんど被害がない床下浸水で一時的に生活に支障が出る程度床下浸水するが修復が可能な程度想定通りの被害で家屋が流され修復が不可能未記入図2-6,2-7,2-8 地震や津波の発生と被害 113113394010203040506070地震や津波の発生についてどう思うか近いうちに発生する自分が生きているうちに発生する自分が生きているうちには発生しない発生はずーっと先のことだと思うその他未記入4233851010203040506070ほとんど被害がない部分的に損傷を受けるが修復が可能家屋が破損・倒壊して修復が不可能その他未記入地震の揺れによる家屋の被害はどの程度か図2-9,2-10,2-11 地震や津波による家屋と大切なものの被害 これに対して, 集落を囲む高台に1次避難所として7ヶ所の避難広場(うち1カ所はヘリポート整備)と2次避難所として1カ所の防災拠点広場(簡易トイレ・発電機・貯水槽・防災倉庫付き)など幹線道路(県道326号線)の崩落を想定して一週間程度の避難生活に耐えるような整備が進行中である(図2-5)。 また,「志和地区自主防災会」が組織され,定期的な避難訓練や避難所開設訓練の実施,避難所の運営マニュアルの作成,家庭での備えの喚起,防災意識の向上や防災情報の提供のための広報紙の発行(2017年8月20日創刊,2019年7月6日12号)や講演会の開催,防災機能の向上に向けて県道整備や空き家解体といった環境整備や陳情など,活発な活動が展開されている。特に,地区内に散在する空き家やブロック塀が避難の際の障害となることから,役所に対してその解体を働きかけ,すでに1住宅の解体が完了している。また,3次避難所として,高台の黒石地区の小学校体育館やB&G体育館が予定されている。地区の防災意識や取組みは積極的・主体的である。 ②取組みのプロセス ・中土佐町で二拠点居住を検討したが不向きと判断し,中土佐町を断念した。 ・四万十町役場の住宅課に対して、二拠点居住の実践に向けて危機管理室の協力が得られることを確認した(2019/08/23)。 ・志和地区の自主防災組織の会長に防災拠点や集落内の現地調査とともに,防災計画や取組み状況,二拠点居住の可能性などについてヒアリングを行なった。避難路に老朽化した空き家が多いことを確認,二拠点居住の具体的な方法を説明し,その必要性・ 有効性が十分に理解されたことで,実現に向けての積極的な協力が表明された(2019/08/23)。 ・志和地区の三次避難所である小学校体育館やB&G体育館のあることから,黒石地区と周辺地区の空き家を予備踏査した(2019/08/23)。 ・黒石地区の行政区長や地区役員とミニワークショップを開催。空き家情報の収集とともに,被災時に志和地区住民を積極的に受け入れること,二拠点居住に向けて空き家探しに協力いただくことを依頼,確認した (2019/08/31)。 ・黒石地区の民生委員が紹介され、二拠点居住の趣旨を理解して,全面的な協力が得られた。地区内の空き家に明るく,空き家となった経緯,所有者とその親族や交友関係,二拠点居住に向けての交渉の可否などについて,詳細な情報が提供された。結果,地区内の3カ所の空き家と1カ所の倉庫の4カ所で活用可能性があることが判明し,現地の下検分を行なった(2019/09/19)。 ・防災組織会長の支援を受けて,志和地区住民に防災・避難に対する意識や評価,被災後の生活,二拠点居住の意向や可能性についてアンケート調査を実施(2019/09/18〜10/06),回収率は57.5%(71/124)である。 ・志和地区自主防災組織の役員を対象に,防災計画の評価・課題,二拠点居住の実現可能性や方法,意向を集約するワークショップ(WS)を開催した(2019 /09/18)。 ・黒石地区は,最終的に1軒の空き家と空き倉庫が二拠点居住に提供しても良いとのことで,所有者にその確認と条件や改修の可否などについてのヒアリング,及び,建物の実測調査を行なった(2019/10/ 22)。

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