5.2再⽣動⼒中継織機の3DCG化動⼒中継織機のCG化は,映像制作の専⾨家である中嶋委員を中⼼にMaya(Autodesk社)で⾏った。まず,佐野商店の中継六配の実機調査で予備制作を⾏い,本作業開始準備をした。解体作業を動画撮影して記録し,解体したパーツの⼀部は実測した(図5-2)。イ分部やイ道部など旧い交換パーツは,先に持ち帰ってCG化の現物資料としたの現物資料とした。3DCG動画制作により,実機では動作が速すぎて⾁眼では⾒えず,説明が困難であった動⼒中継織機の機構を分かり易く理解することができる。また,組み⽴てると隠れて⾒えなくなるパーツの動きも確認できる(図5-3,4)。今回は⼀部パーツのみのCG制作であるが,複雑な中継織機の⼼臓部のパーツが精密に再現できると,将来は3Dプリンターなどで型を製作し,低コストでの交換部品製作も視野に⼊る。備後表の保全と継承のためには,織機のパーツ1つも⽋くことができない。図546つのカム駆動部CG図5-4 6つのカム駆動部CG図5-2 実測と記録図5-3 CG制作中の画⾯
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