2019実践研究報告集NO.1820
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写真2-5店舗へのインタビューと店主の撮影(前掲)写真2-4店舗へのインタビューとケーブルテレビの取材ベントスペースを使って良いとの連絡が⼊り写真2-7「焼肉ご縁」へのポスターの説明ベントスペスを使って良いとの連絡が⼊り,急遽会場変更となった(写真2-6)。⽣徒たちは、仙六屋の茨⽥さんと協議しながら,会場設営を⾏い,ポスター展⽰会場が完成した。その後,時間差で,各店舗の代表者が会場を訪れ,担当した⽣徒が店舗へポスターにある⾔葉の理由と趣旨,写真を選んだ理由などをプレゼンテーションしながらコミュニケーションをとっ(真真)特店舗ご横た(写真2-7,写真2-8)。特に店舗ごとの横のつながりに貢献できた様⼦で,「こんなこと考えて仕事していたんだ」というような声も聞こえてきた。写真2-6ポスター展会場の設営↓2-8「なみき」へのポスターの説明3.4再⽣⼯程⼭園織機とマルヱ整経との協議で,現状の140本(67配×2+⼩⽬6)⿇シングルの経⽷仕様から,マルヱ⼋代⼯場の通常稼働の最⼤本数である142本まで拡張して織機を改良することになった。これに伴い,現状の⿇シングルのチキリ(⽷巻き器)1段から,2段組の仕様(2段ヤグラ)に変更して,⿇・綿ダブルの仕様に改良した。140本(68配×2+⼩⽬4)の⿇⽷と142本の綿⽷(68配3.4再⽣⼯程2019年1⽉,保管農家から同市内の中村機械に織機を移送して,実機調査を⾏い,最終的な再⽣可能性を検討した。その際に,中継織機の当初開発に携わった中村邦徳相談役(前専務)にも⽴ち会っていただいた(図3-4)。中村機械が2015年に廃業を検討した際に,社名と中村式ブランドを残したまま,⼭園織機が経営統合した。中村機械が廃業していれば,畳表が消滅してい能性図3-4保管農家からの引き取りと中村機械への搬入図3-3 チキリ旋盤修理と整経(麻と綿)マルヱ八代工場140本(68配×2+⼩⽬4)の⿇⽷と142本の綿⽷(68配×2+⼩⽬4+⽿2)でそれぞれ整経した。チキリは,1本は現状のものをマルヱ整経で修理し,1本は中村機械で新規に製作した。⿇・綿ダブルとしたのは,来⼭⽒の⼿織中継や佐野商店の中継六配の⿇ダブルの最⾼級仕様との差別化を図るためと,普及啓発や研究教育⽤という特性から,2種の⽷が畳表に使い分けられることを教⽰するためである。た可能性さえある。⼭園織機と打ち合わせを重ね,再⽣計画を精査し,再⽣可能と判断した。16年間更新が続いた商⼯会議所から藺業協会への2年間の貸出契約が2019年3⽉末に切れるタイミングを待って,4⽉に藺業協会へ譲渡された。その後も協議を続け,6⽉に⼭園織機に再移送した(図3-5)。図34 保管農家からの引き取りと中村機械への搬入

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