2019実践研究報告集NO.1820
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2.3 タイムスケジュール加藤らが⾏った⾼校での先⾏事例でも時間管理については⾔及されており,また試⾏実施の際にも事前にインタビューの時間や訪問時間を商店街から連絡されていたにも関わらず,不在またはクレームがあった。そのため,本研究では,この課題を踏まえ,⽣徒が動きやすい夏休み期間中を実施期間に設定した(図22)舗が参加を表明した。そのため,40店舗を対象に本研究を実施することとなった。しかし,1店舗はインタビューの⽇に不在であったため,39店舗での実施となった。⽣徒には事前・事後アンケートを実施し,効果の測定とした。また,商店街から⼤⽥区のケーブルテレビであるJ:COM⼤⽥より取材依頼があり,本研究の密着取材となった。た(図2-2)。2.3 ポスター展の開催2019年7⽉より開始した本研究では,商店街を散策して商店との関係性を構築してから,実際のインタビューを⾏うようにした。街歩きをしながら,対象とする店舗回りを⾏い,事前にインタビュー対応可能時間を調整した(写真2-2,写真2-3)。図2-2生徒に配布したスケジュールしかし,図2­2に⽰すように夏休み期間中も学校⾏事等があるため,本研究では表2-1に⽰すように作業を3段階に設定して段階的に実施することとした。商店街との事前打ち合わせは教員主体で⾏った。その後,⽣徒の商店街散策を組み込むことで商店街を⾼校⽣が知り,商店街も⾼校⽣を知る機会を提供することで,試⾏実施の課題となったクレーム等には写真2-2商店街の店舗の位置の確認する⽣徒の様⼦繋がらないと考えた。⾼校⽣が⾏うということを商店街全体に連絡してもらったことで商店街全体が企画を⾏うという告知にもつながった。表2-1スケジュールの3段階の概要1stSTEP7/5キックオフミーティング・概要説明7/9商店街散策写真2-3 商店街で実際に買い物をする⽣徒の様⼦7/9商店街散策2ndSTEP7/18第1回インタビュー14:00〜7/22第2回インタビュー10:00〜3rdSTEP7/23〜26ポスター作成8/1ポスター提出・修正・校正8/2ポスタ斉印刷フレム入れ⽣徒たちの中には,実際には「ぷらもーる梅屋敷」のような賑わいのある商店街を居住地に持っていない⽣徒もいたことから,賑いのある商店街が新鮮であった様⼦である。しかし,商店会加盟店であっても,「時間がないからうちはいい」「やっても意味はない」と断られることもあり,商店街に潜在的に存在する温度差を感じていた。このような賑わいのある商店街であっても合意形成を作る難し8/2ポスター一斉印刷・フレーム入れFinialSTEP8/9ポスター・プレゼンの日@仙六屋カフェイベントスペース8/10-18第1回ポスター展@仙六屋カフェイベントスペース8/19ポスター撤収作業・商店街への贈呈校内で夏休み前に公募し,16名の⽣徒が応募した。また,試⾏実施経験者は4名である。商店街散策後,全140店舗ではあるが,商店会加盟店舗60店舗を商店街が本研究への参加を取りまとめたところ,40店わいのある商店街であっても,合意形成を作る難しさを学んだ様⼦であった。ポスター展は予定通り8⽉10⽇〜18⽇で開催されたが,前⽇の9⽇は作成したポスターの店舗へのプレゼンに設定されていた。しかし,前⽇に当初予定していた会場から,実施できない旨の連絡があるというトラブルに⾒舞われたが,梅屋敷駅⾼架下で梅屋敷プラットフォーム事業を展開している仙六屋イ9/19-30第2回ポスター展@東邦大学医学部附属大森病院2階ギャラリー

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