2019実践研究報告集NO.1820
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1.3 研究の⼿法慶応義塾⼤学の加藤らが⾏っている“Camp”という先⾏事例がある。このプロジェクトでは、学⽣が地域に出て、地域を取材し1枚のポスターに仕上げ,地域の⼈々にプレゼンテーションし,地域の再発⾒を⾏うというものである。先⾏事例では、学⽣が2泊3⽇の合宿を⾏い,地域の取材とポスター作成,ポスター展開催まで⾏うものであり加藤らも⾼校ポスター展開催まで⾏うものであり,加藤らも⾼校での実施例はあるものの,短期間で⾏うことや⾼校⽣の意識に課題があり,⾼校⽣では満⾜のいく結果にならなかったという報告がされている⽂1)。先⾏事例を参考にして,⾼校⽣と商店街が地域を再考し、その地域の魅⼒を発⾒し,地域に発信していく⽅法を考えた。⾼校⽣が商店街にどのようにしたら貢献できるかを考えた。写真1-2インタビューする生徒の様子本研究では,⾼校⽣が商店街に出て,商店主にインタビューを⾏い,そこから紡ぎ出された⾔葉を使ったポスターを作成し,商店主にポスタープレゼンテーションを⾏い,商店街のスペースでポスター展を開催し,「⾼校⽣が地域を知り,商店主が商店主を知り,地域住⺠が商店主を知る」機会となる仕組みにした。ポスター展は⽬的ではなく,商店が商店を知り地域が商店を知り⾼校⽣が商店を知る写真12インタビュする生徒の様子店を知り,地域が商店を知り,⾼校⽣が商店を知るためのツールという位置付けにした(図1-4)。また,⾼校⽣は⼤学⽣,⼤学院⽣とは異なり,取り組む時間が限られているため,実施期間,作成時間の設定を短期間ではなく,⻑期間に設定し,さらに,意識に差があるため,全員実施や授業内で実施という設定は取らず,校内で公募することとした。写真1-3 店舗へのプレゼンテーションの様子(前掲)1.4 ポスター展試⾏開催図1-4 本研究のプロジェクトイメージ写真1-4 ポスター展示会場準備の様子試⾏実施として2018年2⽉に東京都江⼾川区⼩松川にあるパル・プラザショッピングセンター(会⻑:⽯⽑茂雄、店舗数20店舗、実施時4店舗が空き店舗)でポスター展開催を⽬的としたプロジェクトを開始した(写真1-2,写真1-3,写真1-4,写真1-5)。参加店舗数は全20店舗中14店舗が参加した。参加⽣徒は校内で公募を⾏い,25名の⽣徒が応募し,実⾏したスケジュルを表11に⽰す実⾏した。スケジュールを表1-1に⽰す。2017年12月上旬商店街と打ち合わせ(教員)2017年12月下旬校内の公募2018年1月上旬都市計画などの学習2018年1月中旬商店街散策・インタビュー2018年1月下旬ポスター作成2018年2月店舗へのプレゼン・ポスター展表1-1 試行実施のスケジュール写真1-5 ポスター展会場(店舗内イートインスペース)

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