2019実践研究報告集NO.1820
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3.3 参加店舗のアンケートによる調査参加店舗39店舗中12店舗が意⾒を寄せてくれた。多くの店舗から今後も継続して関わりを持って欲しいと寄せられた。その中から意⾒を抜粋して表3-3に⽰す。表3-3実施店舗のアンケートの⾃由意⾒ぷらもーる梅屋敷の近くにある東邦⼤学医療センター⼤森病院内で開催された。⼊院患者にとって商店街を知ることは退院へ向けてのモチベーション維持になるのではないかということで波及したものである。⾼校⽣が商店街の課題に対峙して商店街に⾼校⽣が参画することによる地域活性化のモデルとして⼗分機能したことが⽰唆される。また、⾼校⽣にとって「住まう」ということを考える機会の提供に店舗名未記載商店街の活性化とは全国的な課題だと思います。では,どうしたら良いのか?とって「住まう」ということを考える機会の提供になったと考えられる。5.今後の継続について本研究の継続については,受けて側である商店街の合意形成によるところが⾮常に⼤きい。本研究でも当初予定していた商店街では,コアになる店舗のいます。では,どうしたら良いか?様々な取り組みがなされている中,多分最も商店街とは縁遠い若い世代(高校生)に一つ一つお店にインタビューと撮影をし,それを1枚の写真,短い文章を添付して発信する,拝見しましたが,どれもその1枚だけでお店の全てを理解して頂けるものであったと感じます。あのように長い年月残る素敵な作品を作ってくださって,感謝とともに私自身,身の閉店で理事会の合意が得られないといった理由で実施できなかった2)。商店街の活性化で重要なのは合意形成であることは間違いないが、特に再開発地区では保留床などにより,商店街にある店舗ごと商店街に対する考え⽅に温度差が⾒られる。本実施のぷらもーる梅屋敷でも商店会加盟店舗全店での実施には⾄らなかった。また,全140店舗もある⼤型商店街ではあるが商店会に加盟している店舗60店舗あまくださて,感謝とともに私自身,身の引き締まる思いでありました。焼肉ご縁素敵なポスターを作っていただいて本当にありがとうございます。これからもずっと残していきたいものが商店街です。みんなが来てくださってお話ができ,このようなプロジェクトとしてやってくださったことに感謝しています。これだけで終わることなく交流を持たせていただきたいと思いますではあるが,商店会に加盟している店舗60店舗あまりであり,加盟しない理由として最も多い意⾒は「商店会に加盟することの利点を感じない」ということであった。本研究を定期的に継続していくことは,商店会としての利点につながれば良いと考えている。また,今後,⾼齢化が進む中で商店街の存在意義は重要になると考えられる。「買い物弱者」を⽣まないためにも中⼼市街地の空洞化は避けるべききたいと思います。bupureポスターに使っていただいた写真からお店の雰囲気がすごく伝わってきましたし,お客様がご来店されるきっかけにもなると思いますので,大変,感謝しています。そして,私自身,梅屋敷商店街で働いている方々を知ることができましたので,この機会に商店街をもっと散策しようと思いました。4実践における考察であり,対策は急務であるといえる。本研究によって,⾼校⽣が商店街を知り,商店が商店を知り,住⺠が商店を知る機会の提供として,今後も継続的に実施していきたいと考えている。松月庵今回は若い人たちに私の古い昔話を聞いてもらい,大変嬉しく思います。昔の商店街を知る私としては,人と人の助け合いが一番大切なことであり,あなた方もそのことを忘れないでください。4.実践における考察アンケートの結果からわかることとして,そもそも⾼校⽣にとって商店街が商業施設としての認識がなく「さみしい」「シャッター」という⾔葉の通り,活気のない街というイメージがあることがわかる。しかし,本研究によって⾼校⽣たちが商店主と直接,「仕事について」「街について」「なぜここで仕事をしているのか」「商店街についてどのように考え<研究主査>・森⽥直之東京都⽴科学技術⾼等学校教諭<研究委員>・廣瀬公⼀朗ているか」を聞いたことで,⽣徒⾃⾝の仕事観に変化が⾒られた。また,商店街は「住まう」上で重要な要素であり,⼤型商業施設だけではまかないきれない何かがそこにあることに気がついた様⼦である。本研究によって,最も⼤きな効果として,会場を貸していただいた仙六屋さんが開業間もないこともあり,そこに商店街に⼈々が訪れたことで,仙六屋と商店街をつなぐことができたことであるこれは東京都⽴⽥無⼯業⾼等学校主任教諭<活動協⼒者>・⻄⽥直海千葉⼤学普遍教育センター⾮常勤講師・⼤⼝莉奈⼭形⼤学農学部(学部⽣・本校OG)粟島由海商店街をつなぐことができたことである。これは,⾼校⽣が本研究に取り組んだことによる波及効果と⾔える。間もなく理事会で商店会加盟の認可もされるとのことで,本研究によって商店と商店をつなぐことができた⼤きな成果であった。また,ポスター展来場者の意⾒にあった「この街に引っ越してきたばかり」という⽴場の⼈にも地域が商店街を知るきっかけを提供できたものといえる。その後,この・粟島由海慶應義塾⼤学環境情報学部(学部⽣)・花村彩⾹株式会社JTB*当実践研究報告普及版は『住総研研究論⽂集・実践研究報告集』No.46の抜粋版です。参考⽂献は報告集本書をご覧ください。

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