2018実践研究報告集NO.1723
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3.2「まちかどマルシェ」の内容3.2.1「まちかどマルシェ」の開催日程・場所本実践研究期間に公園で3回,公園との比較研究のために区内の田園都市線鷺沼駅の駅前広場のなかの店舗前で4回,まちかどマルシェを開催した。特別編として「まちかどライブラリー」を宮前市民館で開催した(表3‐1)。3.2.2  コミュニティプラットフォームのメンバー表3-1まちかどマルシェ日程・場所・準備は「行政や他セクターとの連携」につながり,また普段地域の活動に参加していない住民に活動が可視化され,活動に参加してもらえるような仕組みとして,今回の実践活動となる「公園を使ったまちかどマルシェ」を計画した。可視化には,多くの人が自由に出入りする公共の空間が最適である。普段何げなく足を運ぶ,たまたま目にする,日常生活のなかに存在する、そんな公共空間が公園である。公園は,どこにでもあり,ほとんどの人の徒歩圏内にある。また,大きなオープンスペースである公園であれば,区内の様々な「地域資源」が共に出展・出店して,楽しい場をつくることができ,近隣住民が集い,新しい繋がりや関心も生まれるのではないか。また,そうした市民発の取組には,行政を含む他のセクターも関心を寄せるのではないか,と考えた。2.2.2コミュニティプラットフォーム設立の経緯市民活動団体のなかから,子育て世代ママ,小中学生,シニア世代,商店会,祭りを対象に活動しているグループに声をかけ,彼らをオリジナルメンバーとして,「miyamaeぷらっと」(宮前コミュニティプラットフォーム)が2016年12月に発足した。3.  実践活動の内容3.1 「まちかどマルシェ」の独創性「マルシェ」という言葉から一般的に連想されるのは,個人や商店が野菜やクラフトを販売する市(いち)やマーケットであるが,「まちかどマルシェ」は,モノの売買にとどまらない意味を持ち,以下のように定義される。【まちかど】まちなかにあるいろいろな「公共の空間」。あらゆる年齢層の人が徒歩や自転車で気軽に出かけられる距離にあり,誰でも自由に立ち入ることのできる,まちの拠点になり得る場所。【マルシェ】住民がいろいろな形で参加している「場」であること。「まちデビュー」「手仕事等販売」「出番作り」「居場所づくり」「知り合い作り」「課題解決」「地元学」など,様々な機能を持ち,多様な課題も解決できる場として,多彩な要素を組み込んで実施される。上記定義に基づいて,「まちかどマルシェ」には以下の3要素を含む:【シェアの要素】絵本の読み聞かせや自由に好きな本が読める「まちかどライブラリー」,コーヒーやパンの試飲試食ができる「まちかどカフェ」,市民団体や行政が発行している各種リーフレットやパンフレットなどの配布を含む「まち紹介」,介護。相続・子育て・教育など多様なテーマの活動団体が参加する。【マーケットの要素】シニアや子育て中のママを含む多様な住民の持つ様々なスキルを紹介し,商品の販売や制作ワークショップを実施。地場の朝採り野菜の販売。【基金の要素】まちかどマルシェへの参加費は無料だが,販売活動等により利益を得た場合は,収益の一部(割合は自由)を「まちかど基金」に寄付。それを資金にマルシェを実施し,余剰が出れば,他の活動団体に寄付して活動を応援,まち全体の活性化に寄与する。出店・出展者には,そうした仕組みであることに賛同してもらう。おちば公園2017年10月11日2018年5月16日2018年10月10日鷺沼駅前2017年9月15日2017年12月16日2018年6月14日2018年9月14日宮前市民館2018年3月4日開催日おちば公園鷺沼駅前街区公園、面積:1034㎡、田園都市線宮崎台駅徒歩2分田園都市線鷺沼駅前広場内「東急電鉄住まいと暮らしのコンシェルジュ」店舗前デッキ{幅8メートルx奥行2.5メートル)+2階会議室主要開催場所鷺沼駅前おちば公園鷺沼駅前宮前市民館広場おちば公園鷺沼駅前鷺沼駅前おちば公園20179月201710月201712月20183月20185月20186月20189月201810月参加団体数10710989910ママオン手作り作家ママネットワーク●○○○○○じもたんキッズ地元小学生新聞制作●○○○○○○○さくら坂スタジオさくら祭り運営●○○○○宮前まち倶楽部地域連携●○○○○○○○Natural Artまちゼミ・商店会活動●○○○○○こがも会相続介護シニア支援●○○○○○○○農あるまち委員会区内の農家を応援る○○○○○コネクト帰国子女ママグループ○○ユイットシニア手作りサークル○○○Miyamae SmallBusiness Network手作り作家ネットワーク○○○サンフェスタ子育てママ応援○小泉農園農家+農園フェス開催○○○○○はぐるま農園都市型福祉農園○○○○○グリーンバード清掃活動○ムラセさん歩の会早朝散歩ネットワーク○びーんずネット子育て支援○畑はじめ農家+新住民による畑○花の停留所花農家+マルシェ開催○ささらプロダクション映像と書籍で地域史を残す○宮前市民館区役所生涯学習支援課○花の台町内会町内会協力東京急行電鉄民間企業後援後援後援後援宮前区観光協会任意団体後援後援後援後援後援後援後援鷺沼商店会商店会後援後援後援活動内容団体名表3-2マルシェの参加団体打ち合わせ開催⽇1か⽉前に全参加者で打ち合わせ、開催後は反省会チラシ制作開催1か⽉前の打ち合わせで内容確認し制作開催⽇1週間前に開催場所周辺でチラシ配布(300枚)宮崎台+鷺沼駅構内の宮前区観光協会のラック(100枚)他イベントでの配布、友⼈知⼈への配布(200枚)近隣店舗での掲⽰及び配布(50枚)参加団体のHP、フェイスブックなどSNS事前準備+広報活動広報活動

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