2018実践研究報告集NO.1722
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表4-1ワークショップで提案された未来の有田の風景4.2アーティストの江越邸滞在+ワーク(2017.11.10‐12)2017年11月には、日本在住のオランダ人画家のロク・ヤンセン氏を招聘して、アート制作のための取材ツアーと第2回「江越邸で未来の有田をいっしょに考える会」を開催した(図4‐5,図4‐6)。11月11日に開催した第2回「江越邸で未来の有田を一緒に考える会」では、参加者の佐賀大学生と地域の担い手(建築士、有田町役場職員、ジャーナリスト、カメラマン、ゲストハウス経営者、佐賀県のレジデンスコーディネータ、レジデンス滞在者、江越邸所有者など)に、現在の有田の魅力と課題を挙げてもらった上で、未来の有田の都市風景がどうなるとよいと思うかを提案してもらった。その結果、「煙突を生かした未来的な景観」、「職人がものづくりに勤しむ様子が身近に感じられるまち」などの様々な意見が挙げられた(表4‐1)。アート制作のための取材ツアーでは、九州陶磁文化館、泉山磁石場、トンバイ塀通り、本通り、陶山神社、猿川渓谷などの街並みや自然環境のほか、今右衛門窯において職人が作業している様子や2016/ギャラリーなどにおいて取材を行った。4.2アーティストの江越邸滞在+ワークョップ4.3アーティストの江越邸滞在+トークセッション(2018.5.19‐22)2018年5月には、オランダ在住の日本人振付師の遠藤暁子氏とドイツ人映像アーティストのニコラ・ウンガー氏を招聘して、佐賀市にあるオランダハウスでのトークセッション「Dancer in the Historical City —未来の有田プロジェクトに向けて」とアート制作のための取材ツアーを開催した(図4‐7,図4‐8)。オランダハウスは佐賀県とオランダ大使館が推進するクリエイティブ連携・交流の一環として佐賀市中心市街地に整備されたスペースであり、トークセッションは佐賀県の後援を取り付けて開催することになった。トークセッションには有田クリエイターズビレッジ会議のメンバーのほかに、建築士、佐賀県職員、レジデンス滞在者、学生などが参加し、アートがまちづくりにどのように貢献できるかについて民俗学などの観点から議論され、人々に様々な視点からものごとを捉える契機を与えることがアートのひとつの意義であろうということが共有された。トークセッション後はオランダハウス横の水辺での懇親会をクリークネットさがのサポートにより行った。アート制作のための取材ツアーでは、九州陶磁文化館、泉山磁石場、トンバイ塀通り、本通り、陶山神社、猿川渓谷などの街並みや自然環境のほか、岩尾磁器、辻精磁社、柿右衛門窯、幸楽窯、有田ポーセリンラボ、李荘窯、In Blue暁において工場やギャラリーにおいて取材を行った。図4-5取材ツアー(参加者:ロク・ヤンセン氏ほか)図4-6第2回江越邸で未来の有田を一緒に考える会図4-7オランダハウスにおけるトークセッション図4-8取材ツアー

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