2018実践研究報告集NO.1720
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取っ手をビスとボンドで接合した(図3-5,3-6)。ナガエは,1本の角材を削り出して作った。サジは,孟宗竹を半分に割り,形を整え,ディスクグラインダーで先端を薄く削って作成した(図3-5,3-7)。コジアケは,板材を削って作り,それに角材の取っ手をつけた注4)。その他,ハサミ・押切などの工具については,うきは市浮羽歴史民俗資料館が保管しているものをお借りした。3.3資材の調達屋根材として使う茅は,佐賀県で屋根葺き用の芦の採集・販売を行なっている中尾貞弘氏から使わない中古の茅のストックが20束あるということで,無償で提供を受けた。杉皮については,たまたま重伝建地区内で杉皮を外して茅葺きとする修理工事を行なっている物件があり,杉皮が廃材として大量に発生していた。施工者の植田龍雄氏(阿蘇茅葺き工房)に相談し,その中古杉皮を譲り受けることになった。足場木に使う真竹は住民の協力により内ヶ原集落の竹林から切り出した。その他のものはホームセンターなどで購入して揃えた。3.4補修の施工足場の設置(2017年11月):大学の技術職員の協力を得て一般的な工事現場で使用されるスチールパイプの足場を設置した(図3-8)。タタキハサミハリその他図3-3三苫氏の茅葺道具図3-4自作した茅葺道具図3-5製作用図面図3-6ホメイタの製作図3-7サジの製作図3-8足場の設置

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