2018実践研究報告集NO.1719
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4.4油津視察自立型商店街平成30年9月2日に開催された「日南市油津商店街で宇城市の活性化を考える意見交換会(宇城市商工振興課主催)」に、苅萱会として参加する機会を得た。日南市油津商店街は、日南市が実施した全国公募により雇用された事業者(テナントミックスマネージャー)が、4年間で約30店舗の企業誘致を実現した商店街再生の先進事例である。平成30年度「はばたく商店街30選」を受賞している。この視察では多くの知見を得られたが、例えばイベントに関して集客だけを目的として開催するのではなく、「空気感を変える」「人のつながりを作る」というような目的意識を持ち、事業の共感を生むきっかけとして捉えている点は、特に印象的な学びであった。図4‐10かるかや市のチラシ図4‐9油津商店街視察4.5シャッターを開けようプロジェクトかるかや市前述の油津視察を終えた翌週の苅萱会では、次に自分達がどんな一歩を踏み出し行動していくかについて意見を出し合った。その中で、通り沿いにある空き店舗のシャッターを開けることだけでもひとつの行動だという意見が出た。そこから、単にシャッターを開けるだけではなく、何か催し物をしてみるのはどうだろうかという意見に発展し、自分達の手でフリーマーケットやマルシェのようなイベントを開催することに決まった。売ることが目的ではなく、地元の方々や遠くから来られる方々との交流が目的である。また苅萱会会員同士が楽しむことも目的の一つである。「最初は小さく無理なく始めること」を合言葉とした。しかし単発で終わるのではなく継続したい。

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