2018実践研究報告集NO.1719
11/12

公費解体で大事な伝統的町家がいくつも解体されたが、残った伝統的町家が修復され美しい姿で蘇ってきている。苅萱会の活動が「かるかや市」を契機に少しずつまちづくりの一つの形になっていくことが期待される。決して儲けることが目的ではない、いつもは家に引き込んでいる人たちが一人でも外に出てきて言葉を交わす、近隣から来られた人たちと交流する、そんな小さな出来事を大事にして、続けて行けたらよいと思う。・伊東⿓⼀熊本⼤学教授・松下隆太来夢建築設計事務所<研究協力者>・吉永啓KAY建築設計事務所・前田康佑熊本高専OBフリー*当実践研究報告普及版は『住総研研究論文集・実践研究報告集』No.45の抜粋版です。参考文献は報告集本書をご覧ください。<研究主査>・磯⽥節⼦熊本⾼等専⾨学校客員教授<研究委員>・坂⽥純⼀⽂化財保存計画協会・柏原利武地元住⺠・冨⼠⽥シゲ⼦地元住⺠・平川晃地元住⺠・⾼⽊淳⼆⾼⽊冨⼠川計画事務所7.今後の活動について2018年度、小川町商店街におけるグループ補助及び熊本県未指定文化財補助による伝統的町家の修復が、稗方邸を除き一応終了する見通しである。実際にはまだ支援すべき伝統的な建造物の可能性があり調査を続けたい。2018年11月18日に「シャッターを開けようプロジェクト-第1回かるかや市-がスタートする。苅萱会が設立して1年5か月目で初めて会として具体的なイベントの開催である。「この町の将来は?」「我々は何をすべきか?」いずれも簡単に答えは出ない。「まずはできるところから小さく始めよう」と皆で確認した。ただし、一発で終わるのでなく継続することの努力をしたい。小川町商店街復興タイムライン

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る