2017実践研究報告集NO.1616
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■今回の実践の3つの⽬的①団地住⼈・地域住⺠の居住環境の変化空室を活⽤したシェアスペースによって,団地住⼈同⼠(既存・新規)の関係性をつくるきかっけとする。⽇常的な関係性ができることが居住環境の変化を促すと考えている。またシェアスペースを地域にも開放すること3.実践活動の内容(活動の⽅法)3.1実践活動の概要主に104号室についての活動であったが,その効果は棟全体に波及するものであった。①104号室の参加型DIYリノベーション104号室は2016年6⽉頃から再度参加型でのリノベーション作業を再開した作業はペンキ塗りカウンターえている。またシェアススを地域にも開放することで,新たな地域コミュニティのきっかけづくりも視野に⼊れる。それら関係性が深まることによって,居住環境が変化することを期待する。②地域コミュニティの形成シェアスペースを地域に開放し,イベント広報などをおこなうことで,広く地域住⺠に訪れる機会を提供し,⾃治会などとは異なるつながりをつくるきかけを狙うション作業を再開した。作業はペンキ塗り,カウンターの仕上げ作業など出来る限り簡単なものとし,誰でも参加できる場となるように設計した。地域住⺠やDIYに興味のある⽅などが参加された。⾃治会などとは異なるつながりをつくるきっかけを狙う。③団地全体の⼊居率の改善従来の築古の賃貸物件は,不動産業者がリフォームをおこない,1室毎の部屋のスペックを上げて,⼊居者募集をおこなう。コーポラスはりま⻄I棟では,各部屋のスペックを上げるのではなく,シェアスペースを通じた近所付き合い,コミュニティがあることでの⼊居率改善近所付き合い,コミュニティがあることでの⼊居率改善を実践している。本実践期間中に⼊居した住⼈に「なぜこの物件の⼊居を決めたか」などをヒアリングし,その効果検証をおこなう。図3-1 104号室カウンターDIY作業(2016年6⽉)②104号室の運営・規約策定104号室の運営にあたって,兵庫県内の様々なコミュニティスペースの規約を参考として利⽤規約の検討をすすめた。また,保健所から飲⾷店営業許可を得て,多様な利⽤に備えた。図2-2 コーポラスはりま⻄I棟の諸室についてd)図3-2 104号室テスト利⽤(2016年12⽉)住総研 実践研究報告集 No.44, 2017年版 普及版 5

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